グラフィックデザインと写真と著作権

昨日、2023年11月3日
日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)主催の
セミナー
JAGDA知財権セミナー2023
「グラフィックデザインと写真と著作権」へ行ってきました。
場所は、インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(ミッドタウンタワー5F)です。

https://www.jagda.or.jp/news/7544/

講 師:
浅葉克己さん(アートディレクター)
鈴木英雄さん(写真家/日本広告写真家協会 副会長)
棚井文雄さん(写真家/日本写真著作権協会 常務理事)
前原一輝さん(弁護士)

セミナーの中で気になったことを書き出してみます。

クライアントから
ラフスケッチどおりに撮影して欲しい。と言われた場合
ラフの出所を確認する。(鈴木さん)

写真は選択の芸術
(鈴木さん)

浅葉さんは猛獣つかい
簡単には撮影してくれない、
名だたるカメラマンと仕事をしていた・・・
(鈴木さん)
仕事の時だけ連絡してもだめで
普段から飲みに連れ出したりしてた。
(浅葉さん)

実名の著作権は死後70年有効
(棚井さん)

誰が撮った写真かわかるよう
著作者の識別番号制度がある。
写真を見た人がその写真を利用したい時
許可を取るのために識別番号を入れるべき。
著作者不明(オーファンワークス)にならないためにも必要。
JAGDAの会員にも著作者の識別番号が割り振れられてはず。
(棚井さん)

写真をトリミングされることで、本来の意図と違う写真になってしまう
(棚井さん)

AIが作り出した写真やイラストの著作権は
創作性のあるプロント(生成させるための言葉)であれば、ユーザー(プロントを入力した人)。
抽象的なプロントであれば、ユーザーには著作権はない。
(前原さん)

アーディゾン美術館で真正面から撮影した
ミロの絵の写真に著作権はあるか?
トリミングしたとしても創作性がなければ著作権はない。
(全員の見解)

セミナーの内容は、後日
JAGDA保全委員会により書籍化されます。
詳細は、そちらをご覧ください。

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レジェンドの浅葉克己さん
人生寄り道が大切。といいつつ
面白い話をちょこちょこしてくれました。

楽しい人なんだ〜

会場がなごみ、至福の空間でした。
生まれて初めて
お見かけできてよかったです。

同じ場で同じ空気

2019年の21_21 DESIGN SIGHTでの
「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR」を思い出しました。

浅葉さん所蔵のアート作品、ものすごい数でした。

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普段のデザインの仕事で
写真を使っています。

講師の方々のお話を聞き
私自身の
著作権の認識は、とりあえず問題なさそうです。

商業デザインで使用する写真は
事前にカメラマンに
どんな使い方をするか伝え
トリミングや加工しても大丈夫か確認します。

ですので、問題もおこらないかと思います。

写真を使用するときの条件を提示される場合もあります。
トリミングをしてはいけない。
モデル(人物)に文字をのせてはいけない。など