BiNDupとSTUDIOの違い、制作実務で比較

普段、BiNDupでホームページを作成しています。
BiNDupについては、精通していて
トラブル解消やレッスンなども行っています。

最近、STUDIOでホームページを作る機会がありました。
タブレットやスマホへのレスポンシブ設定に苦戦しました。

理由は、作業画面で見えているものと、
公開状態(プレビュー)が、かなり違うからです。
常に確認しながら作業が必要になります。

BiNDupですと、作業画面で見えているものと
公開状態(プレビュー)が、ほぼ一緒なので安心です。

BiNDupとSTUDIOを実際に使い、サーバー、独自ドメイン、バックアップ、HTML、プレビュー、CMS、操作性の違いを実務者の視点で比較してみます。

BiNDupとSTUDIOは、
どちらもHTMLやCSSを一から書かなくても
ホームページを作成できるノーコード系のWeb制作ツールです。

しかし、実際に両方を使用してみると、ホームページの作り方、データの管理方法、サーバーとの関係、レスポンシブ対応の考え方などには、かなり大きな違いがあります。

今回は、実際のホームページ制作で気になる項目ごとに、BiNDupとSTUDIOの違い、良いところ、使いにくいところを比較します。

※機能や仕様は2026年7月時点の情報をもとにしています。

BiNDupとSTUDIOの比較早見表

比較項目BiNDupSTUDIO
テンプレート400種類以上無料・有料テンプレートあり
サーバー付属サーバーまたは
外部サーバー
別途契約不要
外部サーバーへの公開可能原則不可
独自ドメイン対応(ドメイン代必要)有料プランで対応(ドメイン代必要)
データの書き出しバックアップ・複製・
エクスポート可能
HTMLやサイトファイルの出力不可
HTMLの組み込みカスタムタグで可能Embedボックスで可能
ページHTMLの
直接編集
一部のHTMLを入力可能不可
デバイス別プレビュー専用機能ありライブプレビューで確認
レスポンシブ調整比較的簡単(スマホのみ)ノート、タブレット、スマホ
CMS・ブログBiND PressStudio CMS
デザインの自由度テンプレートやブロックが中心比較的高い
他サービスへの移行比較的行いやすいデータの持ち出しに制限あり

テンプレートはあるか

BiNDup

BiNDupには400種類以上のサイトテンプレートが用意されています。企業サイト、店舗、サービス紹介、ネットショップ、ポートフォリオなど、目的別に選ぶことができます。無料で利用できるものに加えて、有料テンプレートもあります。(ホームページ作成ツールBiNDup)

テンプレートを選び、文章や写真を差し替えることで、比較的短期間でホームページを完成させられる点がBiNDupの良さです。

その反面、テンプレートや既存ブロックの構造に引っ張られやすく、細かいレイアウト変更を行おうとすると、CSSやDressの設定が必要になる場合があります。

STUDIO

STUDIOにもテンプレートがあります。公式マーケットプレイスの「Studio.Store」では、審査された無料・有料のデザインテンプレートを利用できます。(Studio Help)

STUDIOのテンプレートは、現在のWebデザインの傾向を取り入れたものが多く、見た目の完成度が高いことが特徴です。

ただし、購入したテンプレートは既存のプロジェクトに後から適用できず、テンプレートが設定された新しいプロジェクトとして作成されます。また、後から別のテンプレートへ切り替えることもできません。(Studio Help)

レンタルサーバーは必要か

BiNDup

BiNDupは、契約プランに含まれるBiNDupサーバーを利用してホームページを公開できます。そのため、必ずしも別のレンタルサーバーを契約する必要はありません。

一方で、基本コースまたはビジネスコースでは、エックスサーバーなどの外部サーバーをFTPまたはSFTPで指定して公開することもできます。(ホームページ作成ツールBiNDup)

すでに会社でレンタルサーバーを契約している場合や、同じサーバー内で複数のホームページを管理したい場合には、BiNDupの方が柔軟です。

ただし、外部サーバーを使用する場合は、FTP情報、公開先ディレクトリ、DNSなどの知識が必要になります。

STUDIO

STUDIOは、ホームページを公開するためのサーバーをサービス側が提供しているため、別途レンタルサーバーを契約する必要はありません。無料プランを含め、サーバー機能が用意されています。(Studio Help)

サーバーの契約、FTP設定、SSL証明書の更新などを意識せずに運用できる点は、大きなメリットです。

反対に、通常の使い方では、作成したホームページを自社のレンタルサーバーへアップロードすることはできません。公開先は基本的にSTUDIOのサーバーになります。

独自ドメインの設定方法

BiNDup

BiNDupは独自ドメインに対応しています。

外部で取得したドメインを接続する方法に加えて、BiNDupのコントロールパネルから「お名前.com」の独自ドメインを取得することもできます。(ホームページ作成ツールBiNDup)

BiNDupのネームサーバーを利用する方法と、ドメイン管理会社側でDNSレコードを設定する方法があります。

ドメイン、サーバー、メールをまとめて管理したい場合には便利ですが、設定項目が多いため、初めての人には少し分かりにくい部分があります。

STUDIO

STUDIOはドメイン取得サービスを提供していないため、独自ドメインはエックスサーバー、お名前.com、ムームードメインなどの外部サービスで取得します。(Studio Help)

取得したドメインをSTUDIOの公開設定に入力し、ドメイン管理会社側で指定されたAレコードを設定します。独自ドメインでの公開は有料プランが必要です。(Studio Help)

また、STUDIOは独自ドメインのメールサービスを提供していません。会社のメールアドレスを使用する場合は、別途メールサーバーやメールサービスを用意する必要があります。(Studio Help)

制作データはどこに保管されるか

BiNDup

BiNDupのデスクトップアプリで作成したサイトデータは、使用しているパソコン内に保存されます。

そのため、自分でサイトデータを管理できますが、パソコンの故障や買い替えに備えて、定期的にバックアップを取る必要があります。

BiNDupでは、サイトデータのバックアップ、サイトの複製、サイトデータのエクスポートが可能です。(ホームページ作成ツールBiNDup)

ただし、公開済みのホームページをサーバーからBiNDupへダウンロードし、元の編集データとして復元することはできません。元のサイトデータを失わないように管理することが重要です。(ホームページ作成ツールBiNDup)

STUDIO

STUDIOの制作データは、STUDIO内のプロジェクトとして管理されます。

パソコン内の特定のフォルダを自分で管理する必要がなく、別のパソコンからもアカウントにログインして編集できます。

一方で、サイト全体をHTMLファイルなどの形でパソコンに保存することはできません。STUDIO内で管理することが前提となります。(Studio Help)

データのバックアップはできるか

BiNDup

BiNDupでは、サイトデータをバックアップファイルとして保存できます。

大きな修正を行う前にバックアップを作成したり、サイトを複製して別案を作ったり、エクスポートしたデータを別のパソコンへ移したりできます。(ホームページ作成ツールBiNDup)

データを自分の手元に残しておきたい人にとっては、安心感があります。

STUDIO

STUDIOには、サイトの編集履歴を保存して、過去の状態へ戻せるバージョン管理機能があります。(Studio Help)

誤ってレイアウトを変更した場合でも、保存されているバージョンを選んでサイト全体を復元できます。

ただし、ページ単位ではなくサイト単位での復元になります。また、バックアップデータをファイルとしてパソコンへダウンロードする機能ではありません。(Studio Help)

このため、STUDIOのバックアップは「外部に保存するバックアップ」ではなく、「STUDIO内で過去の状態へ戻す機能」と考えた方が分かりやすいでしょう。

HTMLやCSSで作ったものを組み込めるか

BiNDup

BiNDupには「カスタムタグパーツ」があり、HTMLソースを直接入力したり、外部サービスの埋め込みコードをコピーして貼り付けたりできます。(ホームページ作成ツールBiNDup)

Googleマップ、動画、外部フォーム、独自に作成したHTMLコンテンツなどをページ内に組み込むことが可能です。

また、DressやCSS詳細設定を利用して、サイト全体やページ、ブロックのデザインを調整できます。(ホームページ作成ツールBiNDup)

ただし、BiNDupで生成されるページ全体のHTMLを、通常のHTMLエディターのように自由に書き換える仕組みではありません。基本はBiNDupでページを作り、必要な部分にコードを追加する使い方になります。

STUDIO

STUDIOにもEmbedボックスがあり、HTML、CSS、JavaScriptを含むコードをページ内に埋め込めます。(Studio Help)

有料プランでは、サイト全体または個別ページのheadbodyにカスタムコードを追加することもできます。アクセス解析、構造化データ、外部ツールのスクリプトなどを設定できます。(Studio Help)

ただし、STUDIOが生成したページのHTMLを直接編集することはできません。また、完成したページをHTMLやCSSとして出力することもできません。(Studio Help)

部分的なコードの埋め込みは両方できますが、サイトデータの持ち出しや外部サーバーでの利用まで考えると、BiNDupの方が柔軟です。

パソコン・タブレット・スマホの表示確認

BiNDup

BiNDupには「デバイスサイズでプレビュー」という機能があります。

パソコン、タブレット、スマートフォンなどの表示サイズを選択でき、横向き表示や表示倍率、任意の画面幅を指定したレスポンシブ表示も確認できます。(ホームページ作成ツールBiNDup)

ボタンを切り替えるだけで、複数の画面サイズを確認できるため、レスポンシブ表示の確認は分かりやすいと感じます。

STUDIO

STUDIOには、編集内容をブラウザでリアルタイムに確認できるライブプレビュー機能があります。ライブプレビュー用のURLを共有し、クライアントや社内の担当者に確認してもらうこともできます。(Studio Help)

ただし、BiNDupのようにプレビュー画面上で「パソコン・タブレット・スマートフォン」を選び、端末サイズを簡単に切り替える方法とは少し異なります。

STUDIOで実際のレスポンシブ表示を確認する場合は、ライブプレビューを開いたブラウザの横幅を変更するか、タブレットやスマートフォンでライブプレビューURLを開きます。(Studio Help)

正確なiPadやiPhoneの表示をパソコン上で確認したい場合は、Chromeのデベロッパーツールを併用した方が確実です。

レスポンシブデザインの調整方法

BiNDup

BiNDupは、テンプレートやブロックにあらかじめレスポンシブ設定が組み込まれているため、文章や画像を入れ替えるだけで、ある程度自動的にスマートフォン表示へ対応します。

細かな自由度はSTUDIOより低いものの、「大きくレイアウトを変更しない」「早くホームページを完成させたい」という場合には扱いやすいと思います。

反対に、テンプレートの想定から外れた特殊な配置を行うと、どの設定が影響しているのか分かりにくくなる場合があります。

STUDIO

STUDIOは、デフォルト、スモール、タブレット、モバイル、ミニの最大5つのブレイクポイントを設定できます。ブレイクポイントの数値も変更できます。(Studio Help)

画面幅ごとに、ボックスの幅、高さ、余白、文字サイズ、配置、表示・非表示などを細かく変更できるため、レスポンシブデザインの自由度は高くなっています。

一方で、親ボックスと子ボックスの関係、固定px、パーセント、auto、flexなどの概念を理解していないと、予想外のレイアウトになることがあります。

特に、編集画面ではきれいに表示されていても、ブレイクポイントとブレイクポイントの中間サイズで崩れることがあります。STUDIO公式ヘルプでも、固定pxで指定したボックスが、実際の画面幅で見切れたり、はみ出したりする場合があると説明されています。(Studio Help)

STUDIOは自由度が高い分、レスポンシブデザインの基礎知識が必要になるツールです。

ブログやお知らせを更新できるか

BiNDup

BiNDupには「BiND Press」というブログ機能があります。

サイト内にブログコーナーを作り、記事エディターで記事を作成すると、記事ページや記事一覧ページが生成されます。お知らせ、ブログ、コラムなどの定期更新に利用できます。(ホームページ作成ツールBiNDup)

一般的なブログや会社のお知らせを更新する用途であれば、比較的分かりやすい仕組みです。

STUDIO

STUDIOにはStudio CMSがあり、ブログ、ニュース、実績、社員紹介、商品情報などのコンテンツを構造化して管理できます。

モデル、アイテム、プロパティを組み合わせて管理し、一覧ページや詳細ページへデータを自動的に表示できます。(Studio Help)

例えば、事例紹介で「業種」「サービス名」「写真」「説明文」「外部リンク」などの項目を作り、それぞれをデザインに接続できます。

単純なブログ更新ではBiNDupでも十分ですが、事例、商品、社員、店舗など、複数の情報を同じ形式で管理する場合は、STUDIOのCMSの方が柔軟です。

デザインの自由度

BiNDup

BiNDupは、テンプレートとブロックを使って効率よくホームページを作ることに向いています。

決められた構造の中で文章や画像を変更する作業は早く、一般的な会社案内サイトやサービス紹介サイトであれば、短期間で形にできます。

一方で、デザインを一から自由に組み立てたい場合には、ブロック構造やテンプレートの制約を感じることがあります。

STUDIO

STUDIOは、ボックスを組み合わせてレイアウトを作るため、デザインの自由度が高いことが特徴です。

写真と文字を重ねる、余白を細かく調整する、画面幅いっぱいのビジュアルを作る、要素を横並びにするなど、デザインソフトに近い感覚で調整できます。

その分、ボックスの親子関係やサイズ指定を理解する必要があり、自由に作れることが、そのまま操作の簡単さにつながるわけではありません。

フォームを設置できるか

BiNDup

BiNDupにはSmoothContactというフォーム作成機能があります。

テンプレートから簡単に作成する方法と、必要な項目を追加してオリジナルフォームを作成する方法があります。(ホームページ作成ツールBiNDup)

問い合わせフォームを手早く設置したい場合には便利です。

STUDIO

STUDIOにもフォーム機能があります。サイトのデザインに合わせて入力欄やボタンを配置でき、問い合わせフォームや資料請求フォームなどを作成できます。

STUDIOではフォームもボックスとして細かくレイアウトできるため、サイト全体のデザインと統一しやすい点がメリットです。

他のサービスへ移行しやすいか

BiNDup

BiNDupはサイトデータをバックアップまたはエクスポートでき、外部サーバーへ公開することもできます。

そのため、データを自分で保管したい場合や、サーバーを変更したい場合には、比較的対応しやすい仕組みです。

ただし、BiNDupの編集データをWordPressなどの別のCMSへ、そのまま変換できるわけではありません。他の制作環境へ移行する場合は、デザインやページを作り直す可能性があります。

STUDIO

STUDIOは、サイトのHTMLやCSSを出力できません。(Studio Help)

そのため、将来STUDIO以外のサービスへ移行する場合は、公開中のページを参考にしながら、新しい環境で作り直すことになります。

長期間運用する会社サイトでは、「将来データを持ち出す可能性があるか」も、導入前に考えておいた方がよいでしょう。

BiNDupの良いところ

BiNDupの良いところは、テンプレートやブロックを使い、比較的短期間でホームページを作れることです。

デバイス別プレビューが分かりやすく、サイトデータのバックアップやエクスポートもできます。

BiNDupの付属サーバーだけでなく、すでに契約している外部サーバーを利用できる点も、大きなメリットです。

一般的な会社案内サイト、店舗サイト、サービス紹介サイトなど、決まった構成のホームページを効率よく作りたい場合に向いています。

BiNDupの気になるところ

テンプレートやブロックの構造から大きく外れたデザインを作ろうとすると、調整が難しくなることがあります。

設定画面が複数の場所に分かれているため、どの設定がレイアウトへ影響しているのか分かりにくい場合もあります。

外部サーバーを利用する場合は、FTP、DNS、公開先ディレクトリなどの知識も必要です。

簡単に作れる部分と、細かく調整しようとすると急に専門的になる部分の差が大きいツールだと感じます。

STUDIOの良いところ

STUDIOの良いところは、デザインの自由度と、サーバー管理の手軽さです。

レンタルサーバーを別途用意する必要がなく、ブラウザ上でデザイン、CMS、公開、更新まで完結します。

ボックスの幅、高さ、余白、並び方などを細かく設定できるため、オリジナル性の高いサイトやランディングページを作ることに向いています。

CMSも柔軟で、お知らせだけでなく、事例、商品、社員、店舗など、さまざまな情報を管理できます。

STUDIOの気になるところ

STUDIOは自由度が高い反面、親ボックスと子ボックス、flex、auto、パーセント、固定pxなどの考え方を理解する必要があります。

編集画面では問題がなくても、実際のタブレットやスマートフォンでは表示が崩れることがあり、ライブプレビューや実機での確認が欠かせません。

また、HTMLやサイトデータを外部へ出力できないため、STUDIO以外の環境へ移行しにくい点も注意が必要です。

サーバー管理は簡単ですが、その代わりに公開環境やデータ管理をSTUDIOへ依存することになります。

BiNDupが向いているケース

BiNDupは、一般的な会社案内サイトを早く作りたい場合、豊富なテンプレートを使いたい場合、すでに契約しているレンタルサーバーを使用したい場合、サイトデータを自分で保管したい場合に向いています。

ページ構成やデザインがある程度決まっており、更新頻度がそれほど高くないホームページとも相性がよいでしょう。

STUDIOが向いているケース

STUDIOは、デザインにこだわったホームページやランディングページを作りたい場合、レンタルサーバーの管理を行いたくない場合、事例や商品などをCMSで管理したい場合、ブラウザ上で複数人が確認・運用したい場合に向いています。

デザインの細部まで調整したい人や、レスポンシブデザインの考え方を理解しながら制作できる人に適しています。

まとめ

BiNDupとSTUDIOは、どちらが優れているというよりも、ホームページの作り方に対する考え方が異なります。

BiNDupは、テンプレートや既存の機能を活用して、効率よくホームページを完成させることが得意です。

STUDIOは、ボックスを組み立てながらデザインを作り込み、サーバー管理を意識せずに公開・運用することが得意です。

制作スピード、デザインの自由度、データの保管方法、外部サーバーの利用、将来の移行など、何を重視するかによって選ぶべきツールは変わります。

ホームページ制作ツールを選ぶときは、見た目や料金だけでなく、「誰が更新するのか」「どこにデータを保管したいのか」「将来別のサービスへ移行する可能性があるか」まで考えて選ぶことが大切です。

BiNDup・STUDIOでのホームページ制作について

小野デザインでは、BiNDupとSTUDIOの両方を使用したホームページ制作、既存サイトの修正、スマートフォン・タブレット表示の調整に対応しています。

どちらのツールが自社に合っているか分からない場合や、現在使用しているホームページが思うように表示されない場合も、サイトの目的や更新体制を確認したうえで、適した制作方法をご提案します。

この原稿はかなり網羅的なので、公開時には「比較早見表」を前半に置き、詳細を知りたい人が下へ読み進める構成がよいと思います。