ナフサは、プラスチック・フィルム・インキ溶剤・接着剤・包装材の
元になる石油由来原料です。
パッケージデザインもグラフィックデザイナーの領域です。
ナフサ由来の原料不足への対応として、
カルビーが一部商品のパッケージを白黒化したり
カゴメのメチャップの包装がトマトのイラストを上部のみにして
下部は透明にしたりする動きが報じられています。
背景には、印刷インキや包装資材に使う石油由来原料の調達不安があります。
また、DNPなども環境配慮パッケージとして
「石油由来プラスチック使用量の削減」
「リサイクルしやすい素材・形態」などを打ち出しています。
グラフィックデザイナーとしてできることは
わかりやすいのは、見た目を落とさず、
使う資材・インキ・加工を減らす設計です。
たとえば・・・
1. 色数を減らしても成立するデザインにする
フルカラー前提ではなく、1色、2色、黒+ブランドカラー1色
紙色を活かす
透明を活かす
ベタ面を減らす
これは単なる節約デザインではなく、制約をブランド表現に変える仕事です。
たとえば、白黒パッケージでも、
余白・文字組み・アイコン・罫線・写真の扱いで、ちゃんと商品らしさは出せると思います。
2. インキ使用量を減らす
デザインの工夫でできます。
大きなベタ塗りを避ける
写真全面配置を減らす
背景色を印刷せず、紙や素材の色を活かす
グラデーションや濃い塗りを減らす
面ではなく線・文字・パターンで印象を作る
特に食品・日用品パッケージは
「目立たせる=全面に色を敷く」になりがちですが、
今後は、少ない印刷面積で強く見せる設計力が価値になります。
3. 素材変更に合わせてデザインを組み直す
プラスチックから紙、
フィルムから紙製包材、
シュリンクラベルから紙ラベルなどに変わると、
同じデザインはそのまま使えません。
ある印刷会社では、紙製包装・紙製袋・パルプモールドなど、
プラスチック包材から紙への代替技術を紹介しています。
ここでデザイナーができるのは、
紙素材に合うトーンへ変更する
特色・箔・ニスなしでも見える設計にする
紙の質感を活かす
小さい表示でも読みやすくする
店頭で埋もれない情報設計にする
ということです。
素材が変わると、発色・耐久性・折れ・透け・にじみも
変わるので、印刷会社や包材会社と一緒に考えながら設計できるデザイナーは強いです。
4. 「簡素化」をネガティブに見せない
これはグラフィックデザイナーの腕の見せどころです。
ただ白黒にすると、消費者には
「安っぽくなった」
「偽物っぽい」
「品質が落ちた?」
と見える可能性があります。
そこで、
原料供給への配慮により、期間限定でパッケージを簡素化しています。
商品の品質・内容量に変更はありません。
のような説明を、パッケージ上でわかりやすく入れる。
デザイナー危機対応の“見え方”を整える役割も担ないます。
5. 共通デザイン化・シリーズ化を提案する
各商品ごとに全部違うデザインにするのではなく、
共通フォーマット
共通ラベル
色だけ差し替え
アイコンだけ差し替え
商品名部分だけ変更
といった設計にすると、版・校正・印刷の効率が上がります。
これは単なるテンプレート化ではなく、
資材不足時代のパッケージシステム設計です。
6. 環境配慮・供給リスク対応をブランド価値に変える
これから企業は、単に「きれいなパッケージ」だけではなく、
石油由来素材を減らす
インキ使用量を減らす
リサイクルしやすくする
簡易包装でもブランド感を保つ
変更理由を消費者に伝える
という課題を持つはずです。
株式会社小野デザインは
「省資源パッケージデザイン」
「ナフサ不足・資材高騰に対応したパッケージリデザイン」
「印刷コストと環境負荷を抑えるパッケージ改善」
のような切り口で、パッケージデザインのご提案をいたします。
資材不足・原材料高騰の時代に対応する、
省インキ・省資材型パッケージデザイン。
見た目の魅力を保ちながら、印刷色数・ベタ面・包装資材を見直します。
パッケージを派手にするだけがデザインではありません。
限られた色数・限られた資材でも、商品の魅力が伝わるように整えること。
それも、これからのパッケージデザインに求められる重要な役割です。
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