営業と集客から考える、それぞれの役割と最適なコンテンツ
会社案内を制作するとき、「ホームページに載っている情報をまとめればいい」と考えてしまうことがあります。
逆にホームページを制作するときも、会社案内の内容をそのまま掲載して終わってしまうケースがあります。
しかし、会社案内とホームページでは、使われる場面も、見る人の目的も大きく異なります。
そのため、同じ情報を同じように掲載するのではなく、それぞれの媒体の特性に合わせて情報を設計することが大切です。
今回は、営業や集客という視点から、会社案内とホームページにどのような情報を掲載すると効果的なのかを考えてみます。
会社案内とホームページは、役割が違う
まず、大きく分けると次のように考えることができます。
会社案内は、短時間で会社のことを理解してもらうための媒体。
一方、
ホームページは、興味を持った人が自分で詳しく調べ、比較し、検討するための媒体。
つまり、会社案内は「ダイジェスト版」、ホームページは「詳細版」と考えるとわかりやすいでしょう。
営業担当者がお客様を訪問した際、最初から会社のすべてを説明する必要はありません。
「どんな会社なのか」
「何ができるのか」
「どんな強みがあるのか」
といったことが短時間で伝われば、その後の会話につながります。
一方、ホームページを見る人は、自分の知りたい情報を探しています。
商品やサービスについて詳しく知りたい人もいれば、実績を確認したい人、会社の信頼性を確認したい人もいます。
そのためホームページでは、会社案内よりも幅広く、詳しい情報を掲載する必要があります。
会社案内に載せたい情報
1.「何をしている会社なのか」を最初に伝える
会社案内を開いたとき、まず伝えるべきなのは会社概要ではありません。
大切なのは、
「この会社は、誰に、何を提供し、どんな価値を生み出しているのか」
です。
数ページめくっても何をしている会社なのかわからない会社案内では、営業ツールとして十分に機能しません。
できれば表紙から最初の見開き程度で、会社の事業や特徴が大まかに理解できる構成が理想です。
2.商品・サービスは大きく整理する
会社案内では、扱っている商品やサービスをすべて細かく掲載する必要はありません。
むしろ、
- 商品
- サービス
- ソリューション
- サポート
など、大きなカテゴリーに整理したほうが理解しやすくなります。
細かな仕様やサービス内容については、ホームページで詳しく紹介するという役割分担ができます。
3.「なぜ選ばれているのか」を伝える
営業ツールとして考えた場合、会社案内で特に重要なのが会社の強みです。
たとえば、
- 長年培ってきた技術
- ワンストップ対応
- 全国・海外ネットワーク
- 高い品質管理体制
- 柔軟な対応力
- 提案力
- 豊富な実績
などです。
単に「何をやっている会社なのか」を伝えるだけでは、競合企業との差がわかりません。
「なぜ、この会社に相談する価値があるのか」
を伝えることが、会社案内の重要な役割です。
4.実績や事例は代表的なものに絞る
事例についても、会社案内ではすべて掲載する必要はありません。
代表的な事例をいくつか紹介し、
課題 → 提案 → 結果
という形で簡潔に伝えるだけでも十分です。
営業担当者が商談中に、
「実際にこのような事例があります」
と説明するときの補助資料として使えることが重要です。
5.会社としての信頼性を伝える
初めて取引する企業にとって、相手企業の信頼性も重要です。
そのため、
- 創業・設立年
- 所在地
- 拠点
- 従業員数
- 認証
- 設備
- 取引実績
など、会社を判断するために必要な基本情報も掲載します。
ただし、細かな情報まですべて載せるのではなく、会社案内では必要なものに絞ることがポイントです。
ホームページに載せたい情報
1.商品・サービスを詳しく紹介する
ホームページでは、会社案内で大きくまとめた商品やサービスを、さらに細かく分けて紹介できます。
たとえば「パッケージ」というサービスであれば、
- 紙箱
- フィルム包装
- 食品パッケージ
- 化粧品パッケージ
- 環境対応パッケージ
- 海外調達
など、それぞれに詳細ページを用意することができます。
詳しい情報があることで、検索からホームページを訪れる人との接点も増えていきます。
2.「お客様の悩み」から探せるようにする
ホームページでは、企業側の分類だけでなく、お客様の悩みから情報を探せるようにすることも重要です。
たとえば、
- コストを削減したい
- 売上を伸ばしたい
- 業務を効率化したい
- 環境対応を進めたい
- 新商品を開発したい
といったテーマです。
企業はつい「自社が何を提供しているか」を説明したくなります。
しかし、お客様が考えているのは、
「自分たちの問題を解決してくれる会社かどうか」
です。
ホームページでは、この視点からコンテンツを作ることが重要です。
3.導入事例は詳しく紹介する
会社案内では簡潔に紹介した事例も、ホームページでは詳しく掲載できます。
たとえば、
- どのような課題があったのか
- どんな相談を受けたのか
- どのような提案をしたのか
- どのような成果につながったのか
まで紹介します。
具体的な事例は、サービス内容の説明以上に説得力を持つことがあります。
「自社と似た課題を解決している」
と感じてもらえれば、問い合わせにつながる可能性も高まります。
4.専門的な情報まで掲載する
ホームページでは、会社案内では掲載しきれない専門的な情報も紹介できます。
たとえば、
- 対応素材
- 設備
- 生産体制
- 品質管理
- 認証
- 対応地域
- 納期
- ロット
- 制作・製造工程
などです。
すべての人が読む必要はありません。
しかし、その情報を必要としている人が、必要なときに確認できる状態にしておくことが重要です。
5.よくある質問を掲載する
問い合わせ前のお客様には、小さな疑問や不安が数多くあります。
「どのくらいのロットから対応できますか?」
「デザインだけでも依頼できますか?」
「全国対応していますか?」
「相談だけでも可能ですか?」
こうした疑問をFAQとして掲載しておけば、お客様の不安を事前に解消することができます。
営業担当者が毎回説明している内容をホームページに掲載することで、営業活動の効率化にもつながります。
6.会社そのものを詳しく知ってもらう
ホームページでは、
- 代表メッセージ
- 企業理念
- 沿革
- 拠点
- サステナビリティへの取り組み
- 採用情報
など、会社案内では簡単にしか触れられない情報も詳しく紹介できます。
特に法人取引の場合、サービスだけでなく、
「この会社と長く取引して大丈夫なのか」
という視点でもホームページは見られています。
企業としての考え方や姿勢を伝えることも大切です。
7.ブログやお役立ち情報を蓄積する
ホームページならではのコンテンツが、ブログやコラムです。
たとえば、
「会社案内には何を載せるべきか」
「パッケージデザインを変更するタイミング」
「商品の魅力を伝えるデザインとは」
といった記事を掲載していけば、自社をまだ知らない人との接点をつくることができます。
商品やサービスを紹介するだけではなく、
お客様が知りたい情報を発信する。
これが、検索から新しいお客様に見つけてもらうためにも重要になります。
会社案内からホームページへつなげる
会社案内とホームページは、それぞれ単独で考えるよりも、連携させることで効果が高まります。
たとえば会社案内には、
「詳しい事例はこちら」
「商品一覧はこちら」
「技術情報はこちら」
といったQRコードを掲載します。
営業先で会社案内を見て興味を持ったお客様が、その後ホームページで詳しい情報を確認する。
理想的なのは、
会社案内で興味を持つ
→ ホームページで詳しく調べる
→ 信頼する
→ 問い合わせ・商談につながる
という流れです。
「同じ情報を載せる」から「役割を分ける」へ
会社案内とホームページは、同じ会社を紹介する媒体です。
しかし、同じ情報をそのまま掲載すればよいというものではありません。
会社案内は、
情報を整理し、絞り込む媒体。
ホームページは、
必要な情報を詳しく蓄積していく媒体。
と言えるでしょう。
会社案内では会社全体を短時間で理解してもらい、「もっと知りたい」と思ってもらう。
そしてホームページで、商品・サービス・事例・技術・会社情報などを詳しく確認してもらう。
このように、それぞれの役割を明確にしたうえでコンテンツを設計することが、営業活動や新規顧客の獲得につながっていきます。
会社案内やホームページを制作するときは、
「何を載せるか」だけではなく、「この媒体を見た人に次にどんな行動をしてほしいのか」
まで考えてみる。
それが、ビジネスに役立つ会社案内、ホームページをつくる第一歩ではないでしょうか。
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